【プラモ】IMS 1/100 K.O.G.

初めてMHを作りました.
ボークスのIMS 1/100 K.O.G. (Knight of Gold) です.
3007年の式典仕様ですね.大弓を持っているのが特徴です.

MHはリアル厨房の頃からの憧れでもありましたし,特に金色の塗装は筆塗り,スプレー缶時代では
諦めていた色でもあります.それを形にできたのはうれしいですね.

キットの特徴ですが,MGのように内部フレームと外装の2つに別れており,フレームだけでも
飾って愛でることができます.またガレキメーカということもあり,エッジの効いたパーツが多く,
今回のようにヒケ処理だけで十分格好良く飾れます.スジボリも頭の側面しか掘り直していません.

ヒケ処理は念入りにやったほうが良さそうです.光の反射を楽しめるのが金色の利点ですが,
それゆえにヒケは大いに目立ちます.特にスネ,頭,前垂れ,肩は丁寧にヒケを消した方が
良いと思います.大弓もヒケが結構あったかな.
スパイドは刃と柄の間に隙間があったので,その隙間から切り飛ばして,表面処理をしてあります.
尻尾というかスタビライザーはあまりに長すぎたので,途中のパーツを1つ飛ばして接着しています.

作っていて悩ましかったのが,そのヒケがヒケなのかどうか分からないこと.
複雑な形状のパーツが多いので,うねった面が正しいのか整面が正しいのかさっぱりわかりませんでした.
ところどころ適当にごまかしてありますが,どの作例を見てもまちまちなので正解は無いのかな.

もう一点悩ましかったのが,足です.
足首から下は荷重がかかるため,大きめのポリキャップが使われていますが,その根本の固定が
甘いです.足首自体左右から挟み込むパーツなのですが,接着面がほとんどありません.
爪先を使ってなんとか固定しているレベルです.少し雑に扱うとすぐにポリキャップが外れます.
次に作る機会があれば,ここはプラ版かなにかで補強したいところです.
太ももも股関節軸から生えた縦棒を太ももパーツに差し込む構成になっていますが,これがとても浅い.
胴を持って持ち上げると,足が抜けます.フレームのときは良かったのですが,外装が付くと重量が
増すためにガンガン抜けます.一度接着したみたのですが,接触面が少ないため力がかかると
すぐ外れます.1.5mm真鍮線あたりで軸打ちをしたほうが良いと思います.

と,文句はあれども写真を見ていただければわかる通り,造形に不満はないですね.
めちゃくちゃ写真映えします.正直にカッコイイですよ.
四半世紀前はガレキでしか手に入らなかったKOGが簡単に作れるとはいい時代になったものです.

塗装レシピは以下になります.サフは吹いていません.

(C)クレオス
(G)ガイアノーツ
(F)フィニッシャーズ
(T)タミヤエナメル

[本体]
下地(金):ブラッドレッド(G),レザーブラウン(G) 1:1
下地(銅):EXブラック(G)
金:スターブライトゴールド(G),クリアーイエロー(G) 3:1
銅:赤金(F),クリアーオレンジ(G) 7:3
白:ホワイト(T)
赤:クリアーレッド(T)
目:蛍光レッド(G)
ファティマハッチ下地:EXシルバー(G)
ファティマハッチ:クリアーイエロー(G),クリアーオレンジ(G),蛍光レッド(G) 2:1:0.1
ファティマハッチ影:スモークグレー(C)
黒:フラットブラック(T)
トップコート:EXクリア(G)

塗装前の注意点ですが,キットの方は一度中性洗剤で洗っておきましょう.
離型材が付いているのかヤスっていない箇所は塗料を弾きました.

スターブライトゴールド(G)は濃い目に吹くのであれば下地の影響を余り受けないような気がします.
下地はグレーでも良かったかな.
金色ですが,少し気になったのが吹く圧です.圧が弱いと大きい(重い)アルミ粒子が飛びづらく,
クリア層ばかりが面に吹き付けられます.結果このレシピではオレンジ目になります.
逆に圧が強いと,底に沈殿したギラギラしたアルミ粉も積極的に飛びます.結果,銀色が強くでますし,
スマホ撮影では小さい光点が出るようになります.都度うがいをし,パーツ単位で圧をコントロールして
丁寧に色合いを見ながら塗装することをおすすめします.
気持ち弱めの圧(1.5〜2.0MPa)あたりが自分的には良かったかなあ.この辺は濃度次第なので参考までに.

スターブライトゴールド(G)の上澄みのみを使う人が多いのは,この手の作業を端折りたいってことなんでしょうね.
ただし,面がガンガンに光るので,そこまで均一の塗面にしなくても光の当たり方でどうとでも
見えますから,成り行き塗装でも気にならないとは思います.

肩のレリーフや足の赤はクリアレッド(T)を使って,キャンディ塗装風に吹いています.
処理も楽ですし,説明書の作例よりも見栄えがいいと思いますので,おすすめです.
ただし白(T)の縁取りは何度か塗り重ねないと,下地が透けます.一度グレーを吹くべきだったかな.
グレー(T)→EXクリア(G)→白(T)が理想だったかも.

スミ入れは敢えてしていません.一部前垂れの影にだけ黒を入れてあります.
金色ゆえにそこまで影を強調しなくても良いのではないかと思いました.入れるなら自分だと
クリアーレッドを少し流すかなあ.

以下が写真になります.ISO100,F値22です.
まずは大弓の式典仕様.カフスアーマーは結構大きめに開かないと弓が持てません.

1/100KOG完成式典1
1/100KOG完成式典2
1/100KOG完成式典3

蛍光塗料ゆえにブラックライトを当てると,目が光ります.

1/100KOG完成式典4
1/100KOG完成式典5
1/100KOG完成式典6
1/100KOG完成式典7
1/100KOG完成式典8
1/100KOG完成式典8
1/100KOG完成式典9
1/100KOG完成式典10

映画のポスターのような素立ちです.
大弓はあまりにも邪魔なので,飾るときはこのポーズにしています.

1/100KOG完成素立ち1
1/100KOG完成素立ち2
1/100KOG完成素立ち3
1/100KOG完成素立ち4
1/100KOG完成素立ち5
1/100KOG完成素立ち6

やっぱりこの造形は神がかってるなあ.眼福でした.
IMSは色々と手元にあるので,少しずつ1/100のMHを並べていきたいですね.

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